2017年3月15日水曜日

いい写真て???


いい写真て???
結婚式の写真において階段てキーワードは撮影スポットを意味することが多い。
なので、持ち込みで入った会場などでこちらに気を遣った感じで、もしくは自信満々な感じで会場関係者に「階段!」に案内されることも非常に多いです。
確かに階段にはドレスを撮影するためのメリットがいくつかあります。
ドレスを身長以上に伸ばして整えることができたり、その構造から遠近感を強調することでドレスをよりダイナミックに見せることができたり、などなど。
でも、その階段の撮影条件を考えると微妙なポイント(階段)も世の中にはたくさんあります。階段じゃない方がいい衣装もあります。
当然のことですが、いい光が入る階段はいい写真が撮りやすいし、大きい階段は写真が撮りやすいけど、その逆もたくさんあります。
階段!てだけでむりやり記念写真のようなものを撮るよりはその環境に適したカットを撮ることの方が良いのではと常々考えています。
でもなかなかそれを理解してもらうことが難しいという一面もあります。
一生に一度の結婚式では、誰かが撮ったものを自分も欲しいというところから脱するのはとっても勇気がいることなのかもしれません。
写真てぱっと見は、その絵柄しか目に入らないもんです。それはカメラマンですらそうであることが多いのだと思います。
でも、よく見たら全然いい光が当たってないとか、階段がある場所が微妙すぎて構図にとっても無理があったりとか・・・
いい写真てなんだっ?と毎日のように考えるけど、、、
そのために技術とか知識、判断力が必要なのですが、それだけじゃ足りない。いいものが残せたとしても一番大切なお客さんが喜んでくれるか?というところには辿り着けない。
いい写真とお客さんの希望が合致するには、いっぱい伝えるべきことがあるんだよなと思います。
意味とか意図が伝わった時にもっと感動したり喜んでもらえたりするのだと思います。

自分だけのものを残すってことが本当に大切なんだと仕事の中でお伝えすること、それでお二人が幸せな気持ちになってくれたらいいなと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿